この谷・・・というより生駒周辺は加持祈祷系の小さなお寺がたくさんあります。
奈良や京都のような大きな学問寺ではなく、
庶民相手の山岳宗教が栄えたところ。
谷筋にも朝鮮寺と修験系の寺がいくつもならんでいます。
今から20数年前、鍼灸学校の学生のときに、
合宿をした思い出の寺があります。
その寺のすぐ上にあるのが、この長尾の滝。
第2阪奈の工事で滝の水脈がたたれて、
今の水は人工的に流しているそうです。
中腹くらいで寺がなくなって普通の山道になるんですが、
最後の寺が、下の写真の天龍院。
京都の聖護院が本山になる修験宗の大阪別院です。
この天龍院が結界となって、邪霊が上に登って来ないようになってます。
ここから先は、下のような普通の山道です。
生駒山頂近くに広場がありました、
生駒山頂へ行く道と南北をはしる側道の分岐のあたり。
「ウコンの力」の空き缶で作った自作アルコールストーブを使って、
うどんを茹でようと思ったんだけど、火力が足りませんでした(^_^;)
アルコールは寒くても、火が着くのはいいんだけど。。。
トランギアのでかいアルコールストーブにしたらよかった。。。

何度もアルコールを補充して、やっとうどんにありつけて一服し、
山頂目指して歩き始めた道がこんな感じ。
山頂近くなので雪が残ってるんですね。
生駒の稜線に出たら、各社の電波塔がずらずら。。。。
ちょっと興ざめですね。
電波塔群を超えると、すぐに生駒山頂遊園があります。
冬場はお休みで、営業に向けて、なにやら工事してました。

あるいて降りようかと思ったんだけど、
膝の調子が悪いので、軟弱にもケーブル乗りました。
ケーブルで一気に降りずに、中腹にある宝山寺へ。
30年ほど前、大学生のときにいちどきたきりだな。
ここは歓喜天(男女が交わっている仏)がお祭りされています。
もともとはインドのガネーシャ神です。
なにはともあれ、さすが庶民の生駒です。
宝山寺は生駒の東側、つまり奈良側の中腹にあります。
上から入って、山門から出るというかたちになりました。。。
山門を出ると、旅館や土産物屋・食い物屋が並んでいます。
昭和の終わりころまではずいぶんと賑やかだったようで、
宝山寺をお参りした人たちが「精進落とし」をしたところでもあったそうです。
一部の旅館はこっそり「精進落とし」の営業をしているそうですが、
お姉さんの高齢化激しく、若者向けではないとか。
まあそれはともかく、宅配便や新聞配達の人たちは毎日大変だろうと思うような
坂を下りると、近鉄生駒駅に出ます。
門前町のなごりがあるのですが、そんな中で見つけた
昭和の香りのする鍼灸院の看板。
結構こういうの好きです(/_・)/
という感じで、気の向くままの冬の半日ハイキングでした。
ほんとは、山越えせずに額田園地に行くつもりだったんですが、
道間違えちゃった(/_・)/
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