無意識的瞑想と意識的瞑想

仕事を終えてから瞑想関係のHPを見ていたら、アメリカで作られた有名な流儀の日本支部長さんが瞑想を誘導する音声ファイルがアップされていたのを見つけたので聴いてみた。
ヒーラーさんの声に耳を傾け、聴く人の意識を神々の意識と結びつけるタイプの誘導瞑想だった。ヒーラーさんの声は「催眠声」だったので、声に意識を集中していると、すっかり寝てしまった。これじゃぁ瞑想にならないね。

瞑想の基本的な了解事項として、徹底的に意識的になるというのがある。深い瞑想になるにしたがって、無意識が意識に上ってくるし、夢見と同じような意識も体験する。重要なのは、こういう意識状態になっても徹底的に意識的であるということなのだが、瞑想が深くなるにしたがって無意識と意識、夢見と意識の区別がなくなってくるので、何が意識的でなにが無意識的か曖昧になってくる。これを鑑別するのが仏教でいうところのプラジュニャー(般若)だ。

意識的でなくなると、自分の無意識や、誘導してくれる人の意識に、意識が規定されるようになる。前者の例がシャーマンのトランス状態で、後者の例が指導者の崇拝だ。どちらもプラジュニャーとは正反対の無明の極みだ。善悪の区別する意識の力が崩壊してしまって、グル(霊的指導者)の意識を崇拝してしまった例が、オウム真理教事件だ。刑務所に入っている元信者さんで、今でも指導者を崇拝している人がいるんだとか。無明の極みだ。

この意識変性の構造は、密教における灌頂と同じなので難しい問題だ。瞑想によってつながろうとする意識が善か悪かということと、瞑想者の意識が無意識的か意識的化の違いしかない。ゆえに、霊的指導者の役割は重要なんだけれども、指導者の指導そのものがプラジュニャーに由来しているものかどうかという問題が出てくる。

ちなみに、催眠はこれを治療的に使うテクニックだ。しかし、催眠をかけるヒーラーはそのあたりのことをどこまで意識化しているんだろうか?よく知らないや。

ネットで見つけた誘導瞑想はすっかり寝てしまって、失敗だったけれども、眠りが深かったためか、起きたらスッキリしていた。それなりに功徳はいただけたのかもしれない。



     (2011年12月02日:
  • Yahoo!ブックマークに登録する
  • はてなブックマークに登録する
  • livedoorクリップに登録する
  • FC2ブックマークに登録する
  • Buzzurlブックマークに登録する
  • del.icio.usブックマークに登録する

かしま鍼灸治療院
女性のための東洋医学
関連記事
  1. 無意識的瞑想と意識的瞑想
    仕事を終えてから瞑想関係のHPを見ていたら、アメリカで作られた有名な流儀の日本支...
  2. 瞑想の核心部分の構造4
    前回では止観の行の意味を考えてみた。仏教では止・観、どちらも流派によっていろんな...
  3. 瞑想の核心部分の構造3
    前回の 法(dharma) 有法(dharmin)にもとづく空観のアイデアの基本...
  4. 瞑想の核心部分の構造2
    前回にちょっとまとまらなかったので、瞑想の基本構造について少しまとめてみよう。 ...
  5. 瞑想の核心部分の構造1
    先日、シュタイナーの瞑想法理論を学ぶ講習会に参加し、シュタイナーというよりも、す...

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.kashima-hariq.com/MTOS/mt-tb.cgi/91

コメント(1)

これも素晴らしい。その通りですね。瞑想の極意は、「至上の明瞭さ」であり、欧米では「クリアーライト」「清明光」と言われ、同じですね。世俗意識や五感の妨害がなくなり、物事がクリアーに意識できる状態ですね。頭の中にメンソールが入ったように、エネルギーに満ち、意識もはっきりしている。

コメントする